アーユルヴェーダの治療法の一つであるパンチャカルマは身体
から病気の原因になるアーマ(毒素)が過剰になったドーシャ
を取り除く治療法です。 パンチャとはサンスクリット語で5
つを意味し、カルマは行為・治療方法の意味です。
パンチャカルマはアーユルヴェーダの中心処置であり、ナスヤ
(経鼻法)、ヴァマナ(催吐法)、ヴィレーチャナ(下剤法)、
バスティ(浣腸法)、ラクタモークシャ(抜血法)の5つです。
このパンチャカルマ(中心処置)を受ける前に身体と精神はプ
ールバカルマ(前処置)によってアーマや過剰なドーシャを溶
解します。 前処置(プールバカルマ)、中心処置(パンチャ
カルマ=プラダーナカルマ)を施術します。その次に後処置
(パシュチャートカルマ)が行われます。この後処置は鎮静法
(シャマナ)、食事療法(サンサルジャナ)が行われ、心身と
もに安定を得た後に不老長寿法(ラサーヤナ)、強精法
(ヴァジーカラナ)が施されます。
この間、医師に提案された生活法などを実践する事によって治
療法の効果が顕著に現れるでしょう。勿論すべての方が完治す
るわけではなく、70%以上の症状の軽減を体験する方が多い
のは事実です。
アーユルヴェーダ
インドの人々の間では“アーユルヴェーダの医師はケララの人”と言われるほど南インドのケララ州はアーユルヴェーダの中心地です。
アーユルヴェーダが普及されている隣国スリランカの人々も難治性疾患の治療にケララを訪れている事からもケララのアーユルヴェーダが如何に優れているかがわかります。
ケララのアーユルヴェーダは何が違うのか?
アーユルヴェーダの治療で一番重要な事は症状に合わせた薬剤を使用する事です。
この薬剤を作るために使用される薬草の殆どがケララに自生しています。
薬草には品質の優劣がありますが、ケララの豊かな土壌で生育した薬草を求めて欧米の製薬メーカーなどが調査・研究、買い付けなどに訪れています。
最近アーユルヴェーダが有名になったため薬草の値段が高騰、品不足になる事もあります。
本来のアーユルヴェーダとは、アーユルヴェーダ医師の家系に何百年も受け継がれた治療法で、診察方法や治療方法、薬草の処方は厳格に秘密とされてきました。
アーユルヴェーダの専門の大学では、これらの伝承家系のノウハウや古典などから教育システムを組み立てていますが大学が整備され始めたのも最近の事で、まだ歴史が長くないため処方などのノウハウに深みが無いのが実状です。
アーユルヴェーダの大学で古典などに記された一般的な処方を学び、医師資格を取得することが出来ますが、優れた医師になる為には多くの経験を積む事と伝承家系の処方を学ぶ事だと言われています。
トリヴァンドラム周辺には数百年前からの伝承家系の医師や薬品の専門家やケララの武道「カラリパヤット」から生まれたマルマ療法の治療家がいます。
優れた医師の見分け方
欧米から治療に訪れた人の中にアーユルヴェーダの医師に「自分で薬品を作っているか?」と質問する人がいます。
これはケララの人々がアーユルヴェーダの医師の優劣の判断の仕方と同じです。
また優れた医師はアーユルヴェーダの資格だけでなく現代医学の医師資格も有しています。
アーユルヴェーダと現代医学からの診断と分析から治療法が組み立てられます。 |